メガヘルス通信
徐々に気温が夏らしく上がってきて、梅雨のジメジメとした空気も相まって、寝汗が気になる季節となって参りました。皆様、快適な睡眠ライフを送れていますか?
特に赤ちゃんや子供にとっては、寝汗はどの子にも共通の課題の一つと言っても過言ではないでしょう。これまでも、赤ちゃんのお部屋の室温調整や汗疹についての記事を書いてきましたが、それらは寝汗と深い関わりがあります。赤ちゃんや幼児は、まだ体温調節機能が未熟であるだけでなく、新陳代謝が活発で汗をかきやすく、大人よりも体温が高い傾向にあるため、特に寝入りばなに体が一気に体温を下げようとして大量の汗をかきます。我が家の息子も就寝からの3時間は特に寝汗がひどく、シーツとマットがぐっしょりと濡れてしまうほどです。
この汗が肌の上にとどまることによって、これまた皮膚機能も未熟である子供達は自分の汗で自分の皮膚を痛めつけ、容易に湿疹や汗疹などを引き起こしてしまうのです。そして最新の小児科・皮膚科の研究では、そのようにして子供の皮膚トラブルが起きたときに対策を怠って長期化させると、炎症を起こした箇所から別のアレルゲンを取り込んでしまい、食物アレルギー、ハウスダスト等の生活に関わるアレルギー、アトピー性皮膚炎などを誘発してしまう危険性が高まるのだと言われています。
また、シーツなどが濡れてしまうことにより、寝冷えに繋がって風邪を引いたり、せっかく寝ていたのに不快感から起きてしまって夜泣きやグズりが始まるということも多くあります。こうなってくると、家族も巻き込んでみんなで寝汗に泣かされてしまいます。
そうならないためにも、パジャマや寝具を夏仕様に取り替えることもちろん、寝るときにはシーツの上にもう一枚バスタオルや汗取りマットなどを敷き、入眠後しばらくしてから濡れていればタオルやマットを引き抜いてあげるなどの工夫をするとかなり改善します。
これは大人にも言えることで、特に梅雨の時期は水分が飛びにくいので、髪の毛は半乾きにしないで完全に乾かしてから寝る、寝る前にすでに汗をかいてしまっている場合はシャツを着替えてから寝るなどの一工夫で睡眠の質はぐっと上昇します。睡眠の質を上げて、夏バテ知らずの体力を維持していきたいものですね。