Vol.67 絵本『やさいさん』『くだものさん』 | BIOTEC公式ホームページ Vol.67 絵本『やさいさん』『くだものさん』 – BIOTEC公式ホームページ

メガヘルス通信

2021/12/07Vol.67 絵本『やさいさん』『くだものさん』

『やさいさん』『くだものさん』 作:tupera tupera

 今回は、『やさいさん』と『くだものさん』という連作の絵本をご紹介します。

 どちらの本も、ある人が畑や果樹園にやって来て、野菜や果物をどっさりと収穫して帰るまでにどんな野菜や果物があったかというお話です。0~3歳児向けの本なので、お話というほどの筋のある内容ではないのですが、仕掛け絵本になっており、木や葉っぱが描かれたページをめくると野菜や果物が出てくるところは幼児が楽しめる要素が大と言えるでしょう。

 我が家ではこの本を、離乳食開始時期に買いました。私自身が子供の目線に立って考えたときに、現代の子供は食卓に出てくる野菜や果物が土に植わっているものだとわかるのかな?という疑問が湧いたからです。私が小さい頃までは、東京でもお庭のある家がそれなりにあり、その庭先で家庭菜園をやっている様子などを見る機会が多々あったものですが、最近ではなかなか見かけない光景となりました。

 この本のおかげで、我が家の息子は植物っぽい食べ物に「野菜」と「果物」という分類があるのだということも自然に学んでいたようです。野菜と果物の分類というのは、2歳前後では違いがあることそのものを知らない子も多いのです。その延長か、親が積極的に教えない限り、小学校に入っても野菜と果物を分類しきれない子供が目立つという話も教育者の方から聞いたことがあります。大人は当然と思うようなことでも、子供は放っておいたらわからないまま大きくなってしまうこともあるので、絵本などで楽しく学べることは知識として入れていくことも大切ですね。

 

 たまねぎさん(本物)とタマネギさんのページを見比べて嬉しそうな長男。1歳11ヶ月。
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