BIOTECお知らせ
弊館のコレクションを様々な切り口で紹介し、皆さまにご好評いただいている「ARTIS」(ラテン語で芸術の意)第38号が12月1日に刊行されます。「四季逍遥」という主題で、日本に息づく繊細な自然観と四季の移ろい、芸術との相関関係をを思索します。同題の展覧会「四季逍遥」展も、12/7(日)-3月28日(土)の会期で開催しますので、実物も合わせてご鑑賞いただきたく、会期中みなさまのお運びを心よりお待ちしております。
冒頭「一点を追う」では、日本画家 安田靫彦の〈白梅〉に焦点をあてます。靫彦は草花のなかでも特に梅を愛でており、庭に植えスケッチにいそしんでいた様子を短文とともにご紹介します。ちなみに〈白梅〉は、靫彦のご子息で美術評論家の安田建一氏が特に好んだ作品です。
また、「創造者たち」のコーナーでは、弊館所蔵の日本画家のひとり菊池契月の生涯をご紹介、その理知的かつ探究心の強い姿勢やルーツの秘密に迫ります。自由企画「いま、ここで」では、広瀬功の「剣岳初夏」の色彩表現を思索しつつ、同画家の表現したかったものを探ります。
ご来館の方による寄稿文「私の眼」では、観測宇宙物理学研究者という珍しい背景をもつ北川周哉氏による、戸嶋靖昌の≪冬の旅―四つのかりん―≫への寄稿文をお読み頂けます。尖鋭な審美眼で捉えた、香り立つ散文詩をぜひお楽しみください。
ARTISにご興味のあられる方は、無料配布ならびに無料定期便にてお届けしておりますので、ご用命は戸嶋靖昌記念館(直通番号:03-3511-8162)もしくはshigyo_collection@biotec1984.co.jp までご用命下さい。お申込みの折は、ご氏名・ご住所を承っております。
【目次】
〈巻頭〉一点を追う 安田靫彦「白梅」
〈インタビュー〉語る芸術 四季逍遥
〈コラム〉創造者たち 菊池契月
〈自由企画〉いま、ここで 紫のにほへる
〈寄稿〉私の眼 北川周哉
〈連載〉戸嶋靖昌からの手紙
学芸便り