生後6ヶ月の私と祖母。赤ちゃんのお世話が大変で、この頃の祖母は激痩せしていた。

　我が家の娘も生後3ヶ月になり、毎日元気に腕をブンブン、脚をドンドン振り回しています。娘の顔も出産直後と比べてしっかりとしてきました。そこで、娘の顔を見ていると、私の祖母の面影と重なるところがあることに気づきます。

　私の母は私が生後3ヶ月の時、私がまさに娘の今の月齢の時に亡くなりました。生後3ヶ月の娘を残してこの世を去ることは、どんなに心配なことだったでしょう。そして、残された祖母は孫を抱えて大変なショックの中にいました。

　そんな時、祖母の友人の中には「孫の世話なんかしないで放っておきなさいよ。世話をして貰えなければ息子（私の父）が焦って再婚するんだから」という人も、一人や二人ではなかったそうです。しかし、祖母が後に私に話してくれたのですが、友人達からそう言われた祖母は、「私は目の前に孫である赤ちゃんが居て、放っておける人間じゃないから」と逆に自分が面倒をみるしかないという決心をしたのだそうです。

　「目の前に居る大切な人を放っておけない」という気持ちは、愛情の根本だと思います。今の私があるのは、そんな愛情深い祖母に育てて貰ったおかげです。祖母の面影を宿す我が娘や息子にも、祖母への恩返しのつもりで、祖母から教えて貰った愛情を注いでいきたいなぁと考えている今日この頃です。