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メガヘルス通信

2020/12/08Vol.35 ベビー向けクリスマス絵本

『しかけえほん クリスマスってなあに』 作:ディック・ブルーナ 訳:ふなざき やすこ

 ちょっと前から街にクリスマスツリーやキラキラと光るイルミネーションが登場し、クリスマスムードが高まっていますね。そこで今回は、赤ちゃん向けのクリスマス絵本をご紹介します。
 そもそも0歳の赤ちゃん向けの絵本で大切なことは、①日本語が平易且つ美しい(または興味深い音感である)こと、②内容が教訓じみていたり大人の教育バイアスがかかりすぎていたりしないこと、③本自体の強度が高いこと、だと私は考えています。これをすべて満たすことが望ましいのですが、探してみるとそんな絵本は意外と少ないということに気づかされます。クリスマス向けの絵本もしかり。3歳以上向けとおぼしき、内容が高度で教訓的でページの薄い本は沢山あるのですが、赤ちゃんにふさわしい本はなかなかありません。
 そんななか、今回ご紹介するディック・ブルーナの『しかけえほん クリスマスってなあに』は0~2歳頃の赤ちゃん向けの絵本として頭一つ飛び出ている印象です。翻訳が平易な美しい日本語で、内容は本来のクリスマス(キリストの生誕)を描きながらも宗教的になりすぎない淡泊さが良いと思います。名作なのでこれまでもページの薄い絵本としては出版されており、人気のある本でしたが、仕掛け絵本として出版されるにあたりページがボードブック並みに分厚くなったため、0~1歳前後の何でも噛んだり強い力で掴んだりする時期の赤ちゃんが自分の手で持つのに適した仕様になりました。ブルーナの絵や仕掛けもシンプルながら可愛くおしゃれなので、出しっぱなしにしてもインテリアを邪魔しないのが良いですね。プレゼントにしても喜ばれると思います。
 基本的に絵本は子供向けですが、今時は大人も楽しめるような楽しい内容や可愛らしい絵柄のものも沢山あり、私も子供を持って改めて新しい発見や絵本との出会いを楽しんでいるところです。そんなわけで、今後も時々お薦めの絵本をご紹介していきますね。

 

知ってか知らずか十字架の前に本を持ってきてご生誕物語を読む息子。
自分でページをめくるのが楽しくて、思わず笑みがこぼれているところ。生後11ヶ月。
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