BIOTECお知らせ
弊館のコレクションを様々な切り口で紹介し、皆さまにご好評いただいている「ARTIS」(ラテン語で芸術の意)の第35号が6月1日に刊行されます。今回、「風土と色」と題し、、色彩を切り口に、風土や地霊がいかに絵画に表わされるのかについて思索します。冒頭には戸嶋靖昌の訪ねたモロッコのララーチェを描いた水彩画を紹介、「創造者たち」のコーナーでは草舟コレクションで陶器を所蔵している志賀直哉を取り挙げます。また、自由企画「いま、ここで」では、安田靫彦の美観を醸成した奈良の風土との関係を探り、ご来館の方による寄稿文「私の眼」では、日本画家 前田有加里氏による、安田靫彦の「生成」を見たときの印象が情感豊かに寄せられています。ぜひお手にとってご覧ください。
執行草舟コレクション展示室/戸嶋靖昌記念館では、引き続きARTIS34号と同題の「風のかたみ―新・コレクション―」展(会期:2025/4/1~2025/7/19)にて、執行草舟コレクションに新しく加わった所蔵作品を初公開しています。洋画家 広瀬功、彫刻家 沢田英男といった、霊性的な、未来芸術の象徴となると執行が捉え、近年、多く集めた美術作品が中心となります。また、いままでのコレクションも組み合わせて展示。「風のかたみ」の新しい風とともに、受け継がれる霊性の変容を感じて頂けましたら幸いです。
ARTISにご興味のあられる方は、無料配布ならびに無料定期便にてお届けしておりますので、ご用命は戸嶋靖昌記念館(直通番号:03-3511-8162)までご連絡下さい。
【目次】
〈巻頭〉一点を追う 戸嶋靖昌「En la calle-ララーチェの通り-」
〈インタビュー〉語る芸術 風土と色
〈コラム〉創造者たち 志賀直哉
〈自由企画〉いま、ここで 西の京より
〈寄稿〉私の眼 前田有加里
〈連載〉戸嶋靖昌からの手紙
学芸便り