BIOTECお知らせ
弊館のコレクションを様々な切り口で紹介し、皆さまにご好評いただいている「ARTIS」(ラテン語で芸術の意)第40号が4月1日に刊行されます。「宇宙の響き」という主題で、執行草舟コレクションで所蔵するさまざまな創り手たちの捉えた宇宙の振動を思索します。また同題展覧会「宇宙の響き」展が2026年4月7日(火)~7月25日(土)の会期で予定されています。ぜひ合わせて実際の作品を見にいらして頂けましたら幸いに存じます。
今回、冒頭「一点を追う」では、スペインのシュールレアリスム画家サルバドール・ダリの〈球体のガラテア〉に焦点をあてます。本作には量子にまで分解されて宙に浮かぶガラテアの顔が描かれています。シュールレアリスムという現実を超えた現実、またダリの新たな芸術の着想源となった原爆に対する恐怖と衝撃について作品から考察します。
また好評連載中の≪語る芸術≫のコーナーは「宇宙の響き」展に合わせ、同主題にて執行草舟館長にインタビューした内容となります。本展で展示される作家、ダリ、山口長男、コシノジュンコ、佐藤忠、立原青などのそれぞれの作家が、宇宙的な響きをどう捉えて芸術作品に表現したのか、そのエッセンスを館長ならではの視点で回答しています。ダリは「溶融」「分解」の二つの方向の表現となっていること、また、この度、新作を展示する佐藤忠は直線的に宇宙の響きを表現し、伝統などに囚われない表現域に至っている点でダリと符号すると見ています。
また、「創造者たち」のコーナーでは、展覧会のメインの一つとなる山口長男の生涯をご紹介、長男のルーツならびに洋画家佐伯祐三との関係に迫ります。自由企画「いま、ここで」では、立原青の砂の写真「存在の岸辺」を最新の宇宙画像と並べ、「宇宙の響き合い」を哲学散文的に思索した寄稿エッセイ(文責:営業部AiXチーム 北川周哉)を掲載しています。天文学を学んだ北川周哉による濃密な美散文をお楽しみください。
ご来館の方による寄稿文「私の眼」では、石黒弘之氏による山口長男の作品≪聚≫とともに、長男の芸術を捉えようともがき、格闘して書きあげた独自の美術詩を掲載しています。文才煌めく、宇宙の揺らぎを感じさせる石黒氏の文章をぜひご一読ください。
ARTISにご興味のあられる方は、無料配布ならびに無料定期便にてお届けしておりますので、ご用命は戸嶋靖昌記念館(直通番号:03-3511-8162)もしくはshigyo_collection@biotec1984.co.jp までご用命下さい。お申込みの折は、ご氏名・ご住所を承っております。
【目次】
〈巻頭〉一点を追う サルバドール・ダリ「球体のガラテア」
〈インタビュー〉語る芸術 宇宙の響き
〈コラム〉創造者たち 山口長男
〈自由企画〉いま、ここで 星天の霹靂
〈寄稿〉私の眼 石黒弘之
〈連載〉戸嶋靖昌からの手紙
学芸便り