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旅とは単に物理的な距離を移動することではなく、自己の中にある「何ものか」を発見するための、内面へのアプローチでもある。今回「風の旅路」(会期:2021年4月12日~6月26日)と題し、風に誘われて旅立った芸術家たちの作品を展示。旅を通じて自己を発見していった芸術家たちの内なる声とは—―。阿部平臣の全所蔵作品や戸嶋靖昌、平野遼といったコレクションを代表する洋画家の作品を多数展示します。
またこの度、阿部平臣の生誕100年を記念して、直方谷尾美術館、田川市美術館でも「生誕100年記念 阿部平臣展」が開催されます。直方谷尾美術館(会期:2021年4月1日~5月30日)では、「知られざる思い出達」という副題で、阿部平臣の未公開資料や珍しい作品とともに作品展示。画家を多角的に知るための展示となります。
田川市美術館(会期:2021年4月8日~5月9日)では大きい展示空間を生かして、「ふるさとに根ざし、描いたもの」という副題で、油彩画の大形作品や代表作品を多く展示。画家の生涯を包括的に辿ることができます。
戸嶋靖昌記念館は、この両館共同開催の展覧会を後援。同時期に東京・麹町の執行草舟コレクション展示場でも生誕100年を記念し、阿部平臣の作品を展示します。
阿部平臣 あべ・ひらおみ(1920-2006)
福岡県直方市生まれ。東京美術学校油画科卒業。東京で就学中に結核を患い、兵役を免れる。戦後、美術教師として郷里 直方で教え始める。自由美術家協会、春陽会へ作品を出品。また行動美術展では初出品にして行動新人賞等を、その後も度々行動美術会から賞を受ける。中東、ヨーロッパ、南米を周遊、ブラジル、サンパウロ、東京日本橋画廊で個展。北九州市立美術館、東京国立近代美術館にて作品が収蔵される。《家路》《牧人》《石歴》等。一般財団法人 阿部美術振興財団
※上記テーマ「風の旅路」を扱ったARTIS10号も4/1刊行予定。合わせてぜひご一読ください。
※展示期間、休館、開館日時、入館料などはそれぞれの美術館で異なります。事前に公式ホームページなどでお調べの上、お訪ね頂けましたら幸いに存じます。
開催期間:2021年4月12日(月)~2021年6月26日(土)
執行草舟コレクション/戸嶋靖昌記念館
東京都千代田区麴町1-10 バイオテックビル内
開館 平日・土曜 11:00-18:00 /日・祝休
※ご来館をご希望の方は事前にご一報ください。
Tel:03-3511-8162