BIOTECお知らせ
この度、実業之日本社より、『永遠の三島由紀夫』と題し、三島生誕百周年を記念して、三島最晩年の四年間に交流のあった執行草舟の書下ろしによる文学論エッセイが刊行されます。いままでの執行の著作においても、三島由紀夫との交流は断片的な形で紹介されてきましたが、この度、生誕百周年を記念し、五十五年以上前に三島と執行の間で交わした文学論の全貌を纏めた決定本となります。三島最晩年の証言としても新たな内容が明らかとなり、また、三島文学とその生き方、死に隠された大いなる神話的、文明的な意味が、直接文学論を交わした執行草舟によって紐解かれます。
三島自決より半世紀以上過ぎたいま、三島の予言とおり日本も、世界も、人類全体におよぶ危機的な状況に面しています。三島文学を考察することで、これからの文明を生き抜くための十字架をわれわれ一人ひとりも背負わねばならないことを、改めて問われる内容となっています。
執行草舟による『永遠の三島由紀夫』のご紹介YouTubeはこちら
作家・筑波大学名誉教授の竹本忠雄氏による特別寄稿「夏日烈烈」ならびに文芸批評家・富岡幸一郎氏による解題「救済の終末論へ」を完備し、装丁界の第一人者、故・菊地信義氏の直弟子である水戸部功氏のデザインによる、唯一無二の、三島美学と魂の貫通した装丁でお届けします。2025年1月14日以降、随時発売開始予定。(¥2,530(税込予価) ISBN:978-4-408-65121-7、450ページ)
「本書は二つの至純の魂の対話記録であり、またここから展開される文学論である」
――特別寄稿「夏日烈烈」より 竹本忠雄
「幾多の三島由紀夫論を私も読んできたが、このように感動と戦慄をもって読んだ本は初めてである」
――解題「救済の終末論へ」より 富岡幸一郎
序章:忘れ得ぬ日々
第一章:不条理への渇望──救済の形而上学
第二章:スサノヲの現成──神話の地上的展開
第三章:ギリシャ的晴朗──自由への渇望
第四章:アポロンの巫女──月の沙漠
第五章:憧れに死す──生と死の狭間で
第六章:恋闕の詩情──王陽明逍遥
第七章:反文学への道──虚無の創造
第八章:人類の終末──文学における終末論
終章:その最後の言葉
特別寄稿 「夏日烈烈」 竹本忠雄
解題 「救済の終末論へ」 富岡幸一郎
巻末資料、注釈、参考文献、索引も完備した、三島由紀夫最晩年の証言を辿る、決定的な一冊です。
「ここには一人の作家と、一人の青年との赤裸々な魂の交感が溢れている。それは文学が生み出した激烈な時間と言えよう。また『葉隠』が生み出した清冽な時間だったとも言えるだろう。記憶の聖域によって濾過された「青春」の「対話」が、いまこの世に甦ってきたのである。」
――― 執行草舟『永遠の三島由紀夫』はじめにより
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三島由紀夫生誕百年記念の集い
執行草舟が以下の要項で、記念の集いにて登壇します。この集いにて先行して『永遠の三島由紀夫』を会場にて販売予定です。
※当日の様子はチャンネル桜にてライブ放映予定、終了後は録画公開となります。
日時:2025年1月14日(火)午後2時(午後1時半開場)
場所:星陵会館大ホール(東京都千代田区永田町2-16-2)
プログラム:司会 村松えり
「書物の河」 富岡幸一郎 文学と遍歴。死後も成長する作家
「行動の河」 執行草舟 最後の「行動」となる自決の意義、武士道という思想
「肉体の河」 佐藤秀明 スポーツ論集から見えてくるもの
「演劇の河」 村松英子・宮本亜門 三島作品の上演を通じて
※プログラムは予告なく変更されることがあります。
参加費:2,000円
※参加ご希望の方は、上記日時に直接会場にご来場の上、現地にて参加費をお支払いください。
※当日、会場が満席となりましたら、入場を制限されることもございますので、予めご了承ください。
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