Vol.23 汗疹(あせも)の季節と早期治療の重要性 | BIOTEC公式ホームページ Vol.23 汗疹(あせも)の季節と早期治療の重要性 – BIOTEC公式ホームページ

メガヘルス通信

2020/06/08Vol.23 汗疹(あせも)の季節と早期治療の重要性

 

元気いっぱいに汗をかく息子

 初夏です。梅雨入りの季節となりました。乳幼児にとっては、汗疹(あせも)の季節到来!といったところでしょうか。ご多分に漏れず、我が家の赤子の首筋にも、一夜にして赤い点々がポツポツと現れました。赤ちゃんのすべすべのお肌の、ムチムチとした肉の間に埋もれた赤い点々は見ているこちらの方が可哀想な気持ちでいっぱいになるものです。
 そんな話を産院の母親学級の同期たちと話していると、ほとんどの母親が言うのが「うちの子の場合はひどくなったり改善したりするので、様子を見ています」というもの。なるべく大げさにしたくない気持ちはよくわかるのですが、実はこの「様子を見ています」は曲者。特に赤ちゃんにとっては初動の遅れが症状を広げるケースが多いからです。
 赤ちゃんは、話せません。自分の不快感を人に伝える術が乏しいのです。そして、赤ちゃんは自分の世話を自分ですることもできません。夜中に汗をいっぱいにかいて寝苦しくて起きたとしても、首が据わっていれば寝返りして姿勢を変えるくらいがせいぜいで、自分の首筋の汗を拭うこともできないほど未熟です。それ故に、よほど慎重な母親が見ていたとしても、急激な様子の変化に対応しきれない場合が多々あるということを念頭に置いておかなくてはいけません。赤ちゃんと対峙する者は、ごく初期段階での想像力を試されます。実際、軽度の汗疹や乳児湿疹の様子を見ている間に、あるとても寝苦しい夜に乳幼児が自らの湿疹を掻き壊して傷を作ったり、「飛び火」というより重い症状になることがあるのです。
 そこで、そうならないために重要なことが早期治療です。症状が軽いのに乳幼児を病院に連れて行くことや薬を与えることは、非常にリスクがあると考える親御さんも多いですが、ぜひとも想像力は「何もしなくても大丈夫かもしれない賭け」ではなく「悪化させないためにできること」の方へ働かせましょう。乳幼児に処方される外用薬は、初期段階では非ステロイドであることが多いので、非ステロイド薬で治療・悪化の予防をできるうちに治療を始めることが肝要です。悪化して症状が広がりすぎたり、掻き傷から炎症を起こすなど、より症状が悪化した場合には、ステロイド薬などの効果もある一方で副作用も比較的強い薬が必要になります。ステロイド薬は副作用として小児の成長障害を引き起こしたり、皮膚の萎縮等の局所的なトラブルを招くことが知られています。子供には弱いものであってもステロイド薬を使わないで済むに越したことはありませんから、症状が出たら様子を見すぎずに、ステロイド薬が必要になるよりも軽度の症状のうちに一度医療機関を受診するなどの対応を取ると良いでしょう。それでももちろん、いざ必要となった場合にはステロイド薬を医師の指導通りに活用して「最小限の使用」で治すことが結果的には副作用をも最小限にする方法です。意識の高いお母さんにありがちな自己判断でステロイド薬を遠ざけすぎることは慎みたいものです。
 また、人間の体には体にとって有害なものを自力で排出する能力が備わっていますから、その生来の能力的な許容量を超えなければ、さほど悪影響があるとは考えなくて良いと思います。この力は、もしかすると大人よりも子供の方が強いかもしれません。大人になると医薬品だけでなく、添加物や嗜好品などを無意識的に大量に摂取しているため、排出能力を超えて有害物質を摂取していたり、蓄積したダメージによって排出能力そのものに支障をきたしていたりするからです。私自身もこの現代で大人として生活している以上、クリーンに生きているとは言い切れないので、菌食を活用して自力そのものの回復に励んでいるところです。特に妊娠中には胎児と自分の計二人分の排出を私の臓器のみで一手に担っていたため、妊娠期間にダメージが蓄積しているという実感がありました。今後のメガヘルス通信では、妊娠中の発見や困りごとなどのお話も複数回に分けてしていきたいと思います。それでは、今回はこの辺で。皆様も夏の肌トラブルにはくれぐれもご注意を。

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