ダイエット不要説

痩せていることが美しいとする病の蔓延する昨今、一度もダイエットをしたことがない方に出会う方が難しくなってしまいました。映画やテレビ、雑誌にネットに、いわゆるマスコミに登場する人たちは、ほとんどが痩せています。広告、メディアを目にする機会が多くなるほど、さもそれが理想のように錯覚してしまいがちですが、実際にタレントに会いでもすると、恐ろしく細く、小柄だったりするようです。

 

ということで、商用イメージとなる人たちというのは、一般人のレベルでは考えられないほど痩せており、モデルの食事レシピなどが紹介されたりもしますが、はっきり言って特殊です。この特殊なものを普遍化する危険性を知っておく必要があります。炭水化物を抜いたり、無理に運動をしたり、野菜とプロテインだけを摂取したり……あらゆるダイエット法によって、体のバランスはガタガタに崩れてしまうのです。

女性であれ男性であれ、美しくなりたいという願望の前に、そもそも美しさとは何ぞや？ ということを考えないと、間違った食事習慣や健康観になりかねません。そもそも、美とは千差万別で固定されたものではないのです。天与の自然物である体がバランスよく日々の働きをこなし、活き活きと躍動するときに、外面も美しく見えるのではないでしょうか？

 

また、年齢ごとに必要な体格も変わってきます。中年以降は、どちらかというと病気やケガ、マイナス要因に備えるための考え方が必要になってきます。風邪をひいても若い頃より治りは格段に遅くなります。体力自体が落ちていくからです。中年以降は痩せすぎていると、マイナス事項が発生したときに元に戻すのが大変です！ 脂肪も文字どおり、何かのときの蓄えなのです。

 

体重も単に数字で追うのではなく、ご自分の体調がもっとも安定しやすく、動きやすい状態がベストです。逆に言えば、もともと痩せている家系の方は無理に太る必要もありません。太目の方は、体調が良いのであれば、無理にダイエットをする必要もありません。当社の菌食の考え方は、食べたいものを食べたい時に食べるだけで健康になる体の基礎づくりが元になっています。カロリーや食事の回数、BMIといった指標はあくまで目安、体の声を聞いて食事を頂く必要があるのです。