食事は1日何回?

みなさん、最近、食事の回数について、そもそも疑問に思われることありませんか? 少し前までは一日三食が当たり前 みたいな風潮でしたが、最近では一日一食や断食を推奨する情報に溢れ、極端に走ると不食まで! ナッツを主食にしたり、一日青汁しか飲まない人もいるくらいです。
その上、ヴィーガンやペスカタリアンに、グルテンにラクト、炭水化物フリーなど、ある特定の種類の食べ物を避ける食習慣までさまざま推奨されています。食事の回数のみならず、何を食べたらいいんだろう、と、ますます迷うことが増えたように思います。
少し前にはなりますが、2019年10月、今上天皇の即位の礼に合わせて、190ケ国以上600人の各国VIPが主賓となる晩餐会が開かれました。この晩餐メニューを準備した、ホテルニューオータニの様子が映画になったのです。何と、最高峰の食材と調理法による「おもてなし」を駆使した料理の裏には、肉や魚、グルテン、ラクト他、食べられないものに合わせたとてつもない数のイレギュラーメニューが用意されていたのでした。
世界中で、このような「多様化」と言えば聞こえは良いですが、まったくもって混迷とも言える様相が食生活にも反映されているようです。これはネット情報の氾濫ほか、実際に入手できる食物の種類が増えたお蔭とも、弊害とも言えるでしょう。「身土不二」(自分の暮らす土地のものを食べる)という考え方も枠組みが崩壊してしまったようです。
ここで大事なのは、溢れかえる食事の種類や摂り方に振り回されるのではなく、まずは菌食を強化することで、自分の体内の腸内環境を整えることです。腸内細菌が活性化すると、その時々でその人に合った食べ物を欲するようになり、結果として、自然と食べたいものを食べるだけで、健康的なバランスをとることができるようになります。
さらに補足としては、食事の回数は各人に合った摂り方が推奨されますが、糖質消費の時間や昔からの伝統的な食習慣から見ると、平均的には2回以上は摂った方が、身心を維持しやすい、と言えます。菌食でベースを整えた上で、一番自分に合った食事量と回数を探っていくのはとても楽しいですよ! ぜひ体質改善を続けてみてください!



