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2025.06.18

ハニカムキッチン 材料篇

ようこそ、ハニカムキッチンへ!

ここは黒ミツバチくんたちの営む台所。トロリトロリと紡ぐおいしいハチミツには、花粉団子が溶け込んで、人間たちに必要な栄養を豊富にたくわえています。いったいどんな材料から花粉が集められ、花粉から加工された食品にはどんな栄養素が含まれているのか、二篇つづけて見てみましょう!

 

まず材料となる花粉集めから見てましょう。スペイン生まれの黒ミツバチくんたちの大好きな花々です!いっても好物は「シスタス」のお花。日本人には馴染がないのですが、聖書に「シャロンの薔薇」と書かれたとても古い花です。沙漠の多い中東の地域でも花を咲かせ、その香りをかぐと不安や恐れ、緊張をほどき記憶を蘇らせると言います。色は様々ですが、白の花弁の中央に紅の差す姿がとくに艶やかです。ドライな土地でも棲息する野生美に、黒ミツバチくんはメロメロ。

そして、ヒースの花。ヒースは荒野という意味で、その花はエリカと呼ばれます。やはり平坦な、不毛の荒地にたくましく生える種です。他にはなんの植物も育たないのに、風が吹き荒れようが「孤独」という花言葉のエリカはたった一輪でも花を咲かせるのです。ヒースはハーブティーなどでも愛飲されますが、泌尿器を浄化し、メラニン色素の活性化を抑えてくれると言われています。

 

ほかにはタイムも大好物!こちらも免疫強化に欠かせない精油が摂れる植物で、強い抗菌・抗ウィルス作用があると言われています。古代エジプトではミイラの防腐剤として使われ、古代ギリシャでは神殿のお香や入浴剤として、滋養強壮や邪気払いのために使われた植物です。花言葉もズバリ「勇気、行動力」。戦に出発する恋人にタイムの小枝をお守りに贈ったのです。

 

さぁ、これらの花の花粉から作られる食品には一体どんな栄養が含まれているのでしょう? 次号では「料理篇」として、黒ミツバチくんたちの花粉団子から加工される「メガポリン」の栄養成分についてお話しましょう。材料を紐解くだけでも、黒ミツバチくんの花の好みがプンプン伝わってきます。「料理篇」もどうぞお楽しみに!