黒ミツバチくん、こんにちは
スペインといえば、青空に太陽、フラメンコに闘牛の国と、昔ながらの観光イメージで一言で言えば「情熱的」とされる国です。実際は、ケルトからフェニキア、ローマ、ゲルマン、イスラームにユダヤと、複雑な文化の地層でできていて、地方、地方で別の国とまでいえるほど多様性に満ちた国なのです。言葉もスペイン語だけでなく、カタルーニャ語、バスク語、ガリシア語といった、文法も発音もさまざまな言語が話されています。
文化も民族もひしめきあい、サッカーなどでも見られるように、マドリッドとバルセロナはライバルの炎を燃やし、バスクは非常に独色の強い地方です。各々地方の特色を残せるということは、深い歴史に根づく個性はもちろんのこと、それを保つための対抗エネルギーが強くなくてはなりません。多様性をもちつつ一つであることは、拮抗する生命エネルギーによって切磋琢磨されているとも言えます。
さて、当社の製品の一つ「メガポリン」は、まさにスペインに棲息する黒ミツバチたちが集めた花粉を原料にした食品です。みなさんはミツバチというと、黄色くて小さくてブンブンうなる、胸はボアの毛で覆われ、手足のむちむちした姿を思い浮かべるでしょう。可愛らしい彼らはイタリア種のミツバチで、通称セイヨウミツバチとも呼ばれています。養蜂家にとっても飼いならしやすく、おとなしい近代的なミツバチです。
一方、スペインの黒ミツバチは、お腹の部分が横に広く、黒く、身体はがっしりとして、頑健きわまりない見た目です。古来より棲息する原始バチである彼らは、外来種が入ってきても、すべて追い払ってしまうほどの強さをもっています。彼らが飛び回り、好んで集める花粉は、野生の地にあります。野生ということは、年によって天候や自然もたらす配合が異なり、咲く花もいつも同じとは限りません。つまり多様な天然の恵みをそのままに、生命力の強い黒ミツバチたちが唾液を混ぜ合わせて固めた花粉団子として集めてくれるのです。
当社の特殊な技術で、野生の花粉の力強い栄養素を吸収しやすくした「メガポリン」― みなさんも黒ミツバチたちのもたらす野生の力、古代の力を感じてみませんか?