夏子と秋男
夏子と秋男は正反対の性格の二人。夏子は交換神経が発達していて、ときに攻撃的なほど!汗っかきで火照り症で頭痛持ち、どんどん前向きにチャンスに当たっていく積極的な女性です。太陽のように明るく、浅はかな思いつきでもとりあえず行動するのがモットー。アクセル全開が人生だと思っています。
対して秋男はもの静かな性質で、副交感神経派。つまり興奮する出来事や、心拍数の上がる夏子への応対にもじっと耐え、冷静な対処をしていく。体に良いものを食べて、ゆったり消化する。リラックスして思索する夜が好きで、平和や睡眠を愛しています。急激に生活を変えるようなことは好みません。
さぁ、これだけ性格の違う二人ですが、実はみなさんの体の中に住む自律神経を人格化したイメージです。彼らは時間帯や季節、突発的な環境の変化などに合わせて、夏子が主役になるときもあれば、秋男がメインになることも。考えなくてもその時々で、適確にお互いが働くよう、二人で一人の人間を形成しています。生まれた時からの熟年カップルな二人ですが、ぎくしゃくして、うまく働きづらい時もあります。
「不定愁訴(ふていしゅうそ)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?何でもないのにイライラする、気分が落ち込む、だるい、眠れない、など、病気でもないのに、原因がよくわからない体調不良は現代に多くみられる症状です。「不定愁訴」は、季節の変わり目や長雨などの、暑さ寒さがはっきりしない時期や、生活習慣、ホルモンバランスが乱れている時に引き起こされがちです。夏子と秋男が不安定になり、うまく役割分担できなくなってしまうのです。
ポイントは、まず腸内環境を整えることです。腸と自律神経は密接に繋がっています。腸内環境を安定させると、季節や外的環境に変動しない強さが体内にもたらされます。そして、夏子と秋男は仲睦まじく、役割分担して助け合うことができるようになるのです。